2004年12月16日
恋愛のない社会
コリン・ウイルソン
colin wilson 1931-
「プラトンと性の幻想」
コリン・ウイルソンの一連の”性”ものを読む
とき、プラトンと合わせて読むと興味深い。
<プラトンの愛についての補足として>
「愛をめぐるプラトンの対話篇は、私の心を捉えつ
づけた。やがて私は、自分なりの仕方で愛について
語り始めた。最初は「性の衝動」や「性のアウトサ
イダー」で、もっと最近では小説「吸血鬼の変身」
で。べつにプラトンに反論するつもりはない。ただ
現代の生物学に照らして、プラトンが言わんとして
いたことに補足を加えているだけだ。」
colin wilson 1931-
「プラトンと性の幻想」
コリン・ウイルソンの一連の”性”ものを読む
とき、プラトンと合わせて読むと興味深い。
<プラトンの愛についての補足として>
「愛をめぐるプラトンの対話篇は、私の心を捉えつ
づけた。やがて私は、自分なりの仕方で愛について
語り始めた。最初は「性の衝動」や「性のアウトサ
イダー」で、もっと最近では小説「吸血鬼の変身」
で。べつにプラトンに反論するつもりはない。ただ
現代の生物学に照らして、プラトンが言わんとして
いたことに補足を加えているだけだ。」
「アテネの都市国家では、国政や社会で主だった
役割を果たす女性は一人もいなかった。未婚既婚
を問わず、女性たちは家に閉じこめられていたの
だ。」
色事を求める男性には、売春婦のポルナイ(ポル
ノという言葉はこれに由来する)が用意されてい
た。愛人が欲しければ、金を払って、数日、数週
間でも家に連れて帰ることができた。
「つまりアテネでは、若い男が隣の女の子と、ロ
ミオとジュリエットふうの切ない恋に落ちる機会
などまるでなかったのである。」
「これらの知識は「饗宴」(プラトン)に出てくる
男同士の愛を理解する上で重要である。」
役割を果たす女性は一人もいなかった。未婚既婚
を問わず、女性たちは家に閉じこめられていたの
だ。」
色事を求める男性には、売春婦のポルナイ(ポル
ノという言葉はこれに由来する)が用意されてい
た。愛人が欲しければ、金を払って、数日、数週
間でも家に連れて帰ることができた。
「つまりアテネでは、若い男が隣の女の子と、ロ
ミオとジュリエットふうの切ない恋に落ちる機会
などまるでなかったのである。」
「これらの知識は「饗宴」(プラトン)に出てくる
男同士の愛を理解する上で重要である。」