強気とは
宮本武蔵1584-1645
musashi miyamoto
「五輪書」(3)
「葉隠」にも「中道は物の至極なれども、武
辺は、平生にも人を乗り越えたる心にてなく
ては成るまじく候。」とあります。
”ちじまざる”こと、肝要なり。
<たけくらべと云事>
たけくらべと云は、いづれにても敵へ入込時、
我身のちじまざるやうにして、足をものべ、
こしをものべ、くびをものべて、つよく入、
敵のかほとかほとならべ、身のたけをくらぶ
るに、くらべかつと思ふほど、たけ高くなっ
て、強く入所肝心也、能々工夫有べし。