2004年12月11日
行動学
宮本武蔵1584-1645
musashi miyamoto
「五輪書」
心を広く、ひっぱらず、たるまず、偏らず、心静
に、我が身のひいきをせず、広き所に知恵を置き
、心を磨き、天下の理非をわきまえ、物事を善悪
を知り、心不動にせよ。
五輪書
musashi miyamoto
「五輪書」
心を広く、ひっぱらず、たるまず、偏らず、心静
に、我が身のひいきをせず、広き所に知恵を置き
、心を磨き、天下の理非をわきまえ、物事を善悪
を知り、心不動にせよ。
五輪書
<兵法心持の事>
「兵法の道において心の持ようは常の心にかはる事な
かれ、常にも兵法の時にも少もかはらずして心を広
く直にして、きつくひっぱらず少もたるまず、心の
かたよらぬやう心をまん中におきて心を静にゆるが
せて、其ゆるぎのせつなもゆるぎやまぬやうに能々
吟味すべし、静なる時も心は静かならず、何とはや
き時も心は少もはやからず、心は体につれず体は心
につれず、心に用心して身には用心をせず、心のた
らぬ事なくして、心を少しもあまらせず、うへの心
はよわくとも、そこの心をつよく、心を人に見わけ
られざるやうにして小身なるものは、心に大きなる
事を残らずしり、大身なるものは心に小きことをよ
くしりて、大身も小身も、心を直にして、我身のひ
いきをせざるやうに心をもつ事肝要也、心の内にご
らず、広くして、ひろき所へ智恵を置くべき也、智
恵も心もひたとみがく事専也、智恵をとぎ、天下の
理非をわきまへ、物毎の善悪をしり、よろづの芸能、
其道々々をわたり、世間の人にすこしもだまされざ
るやうにして後、兵法の智恵となる心也、兵法の智
恵において、とりわきちがふ事有るもの也、戦の場
萬事せわしき時なりとも、兵法の道理をきわめ、う
ごきなき心能々吟味すべし。」
「兵法の道において心の持ようは常の心にかはる事な
かれ、常にも兵法の時にも少もかはらずして心を広
く直にして、きつくひっぱらず少もたるまず、心の
かたよらぬやう心をまん中におきて心を静にゆるが
せて、其ゆるぎのせつなもゆるぎやまぬやうに能々
吟味すべし、静なる時も心は静かならず、何とはや
き時も心は少もはやからず、心は体につれず体は心
につれず、心に用心して身には用心をせず、心のた
らぬ事なくして、心を少しもあまらせず、うへの心
はよわくとも、そこの心をつよく、心を人に見わけ
られざるやうにして小身なるものは、心に大きなる
事を残らずしり、大身なるものは心に小きことをよ
くしりて、大身も小身も、心を直にして、我身のひ
いきをせざるやうに心をもつ事肝要也、心の内にご
らず、広くして、ひろき所へ智恵を置くべき也、智
恵も心もひたとみがく事専也、智恵をとぎ、天下の
理非をわきまへ、物毎の善悪をしり、よろづの芸能、
其道々々をわたり、世間の人にすこしもだまされざ
るやうにして後、兵法の智恵となる心也、兵法の智
恵において、とりわきちがふ事有るもの也、戦の場
萬事せわしき時なりとも、兵法の道理をきわめ、う
ごきなき心能々吟味すべし。」