2004年12月07日

文学の値打ち

武者小路実篤1885-1976
saneatsu musyanokouji

「人生の日々」(3)

本当のことが知りたい、ように人間は造られてい
る。
物事を緻密に考える方法を身につけるには、頭の
良い人の文章を読むにかぎる。

<文学の値打ち>
「(日常では)本当の事をそのまま人にいえない
ことが幾らでもあるし、又本当の事を言ってはな
らない場合が幾らでもあると思うのです。
ところが吾々は人間の本心に触れないでは我慢出
来ないように出来ていて、人間というものはどう
いうものであるかということを本当に知りたいよ
うに造られているからして、何かの意味で人間の
本音を知ることが必要なのです。」

「本を読む時にはどうしても頭をそれに合わして
読むから自分の頭も緻密に動く、その癖をつける
と、脳の細胞も緻密に働くようになって、何時も
粗雑に物を考えたり、粗雑に頭を使っていたもの
が訓練されて物事の細かい所が分かったり、ある
いは考えるにしても早分りする、半解りで済して
いたのがそうでなくてもう一層深く物を考える呼
吸を教わることが出来ましたり、又人間の外の社
会生活に対して同情が起ったり、理解が生じたり
するので、色々世の中に処して行くにしましても、
過ちが少なくなったりするような利益があるので
す。」


panse280
posted at 21:21

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字