2004年12月04日

少女--どこまで行っても清冽な浅瀬

芥川龍之介1892-1927
ryunosuke akutagawa

「侏儒の言葉」(2)

芥川は黒が似合う作家である。
ブランド品が似合わない作家である。
芥川の文章は古酒にもにて、静かでまろやか
である。

<文>
「文を作らんとするものはいかなる都会人で
あるにしても、その魂の奥底には野蛮人を一人
持っていなければならぬ。」


<女>
「少女。--どこまで行っても清冽な浅瀬。」

「結婚は性欲を調節することには有効である。
が、恋愛を調節することには有効ではない。」

「健全なる理性は命令している。--「なんじ、
女人に近づくなかれ」」

「女人は我々男子には正に人生そのものである。
すなわち諸悪の根源である。」

「わたしはどんなに愛していた女とでも一時間
以上話しているのは退屈だった。」

<神>
「あらゆる神の属性中、最も神のために同情
するのは神には自殺のできないことである。」

「天才もそれぞれ乗り越え難いある制限に拘束
されている。・・・ちょうど竹は竹であり、蔦
は蔦であることを知ったように。」

「まことに自由を眺めることは直ちに神々の
顔を見ることである。」


panse280
posted at 11:01

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