2004年11月30日

哲学と小説の関係

芥川龍之介1892-1927
ryunosuke akutagawa

「小説作法十則」

哲学者には小説は書けない、しかし、
哲学をかじらないでは、ろくな小説
は書けない。

<哲学を遠ざけよ>
「小説家たらんとするものは常に哲学的、
自然科学的、経済科学的思想に反応する
ことを警戒すべし。
いかなる思想ないし理論も人間獣の依然
たる限りは人間獣の一生を支配する能わず。」


<文芸中の文芸は詩あるのみ>
「小説はあらゆる文芸中、最も非芸術的
なるものと心得べし。文芸中の文芸は詩
あるのみ。」

<小説家は決して平和ではない>
「比較的平和なる一生を得んと欲せば、つ
いに小説家とならざるに若かず。」

<言葉の美しさに恍惚とする資質>
「文芸は文章に表現をたくする芸術なり。
したがって文章を鍛錬するはもちろん小説
家は怠るべからず。もし一つの言葉の美し
さに恍惚たること能わざるものは、小説家
たる資格の上に多少の欠点ありと覚悟すべ
し。」

<結論>
「所詮小説家になりうるものはなり、なり
えざるものはなりえざるべき乎。」

panse280
posted at 19:54

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